第五回:護森人

 ゲームでは数が限られてしまいそうなので、ほんの少しですがその幅を広げてみることに。今回は霜月はるかさんの「ティンダーリアの種」より「護森人」。従来のアニメチックな歌よりも味わい深い一曲となっております。こういう民謡にも似た響きがある曲、好きなんですよね。やはり転載がダメだったら歌詞消します。

護森人

唄:霜月はるか 聞きや 木々よ 草花よ 故き世の語り 血に伝へるARIAの音を 其は天つ光に授かりたる初声(うぶごえ) 森の深き夜の翳りに笑ひ 空の高き日の照らしに泣く 風はその樹(こ)撫で愛づる 数多なるARIA 結びたる永久の恵み 吾(わ)は女神(はは)の見る夢 子を慰む揺り籠 されど痛みつつ道分つ悪夢(もの)等は あかき地 陽のさはりに 実(じつ)の心をぞ灼き尽くしける 悲しびに舞ふ枯の葉 木伝(こづた)ふ声 徒なる名告(なの)り得れば故郷忘るる うたの失ひ鳥よ 何処(いずこ)飛ぶや 森に生まれ果つる宿命(さだめ) 捨て曝るまま 護れ 風よ 雨土よ 故き世の語り 地に伝へるARIAの根を 其は天つ光に授かりたる大樹(だいのき?) 秤拉ぐは穢れし水なり 彼のいのちに流るる二色 掻ぎ暗らし うた止めれば 放たれし炎さはに燃え移りにけむ 吾(わ)は女神(はは)の見る夢 子を癒せる揺り籠 されば身を捧げ森のARIAとなれ 安らかに朽ち果てむ 実の心をぞ唯祈りける ああ君と共に[このち]乾ぶとも この身灰となりて火群に狂ふとも ついの別れにさける白き花に 未来を重ねよ 永久に恵みこそあれ