児ポ法改正についてですが

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0907/06/news004.html

 小寺さんの記事が面白い。バックナンバーも読んでみると、なるほどたしかに、改正案は「軍靴の響きより、よっぽど恐ろしい」ものだと感じる。

 実際に規制されてみないと利点・難点は明瞭に出てこないだろうけれど、個人的な見解としては、常々言われているような禁酒法的様相を呈すると考えている。酒があるからこそ日々を謳歌できる人もいるわけで、それと同様、児ポがあるからこそ、その文化の恩恵に浴している人もいる。二次元があるから三次元に手を出さないという主張をする人間も、もしかしたら存在するのかもしれない。曖昧模糊かつ恣意的な法を、一体どうやって全人が守れるというのか。ルールは国益第一ではなく、共栄第一ではないのか。

 時勢によって文化はめまぐるしく変わる。それを鎖で縛っても全くの無意味である。「石器時代は、石が足りなくなったわけでもないのに滅びた。石油の時代も、石油不足のためではなく、終焉するかもしれない」。ヤマトの名言よろしく、児童ポルノがなくなったからと言って、性犯罪が減少するとは言い切れない。

 さてさて、色々な考え方があると思うが、いずれにせよ、感情をもう少し抑えた議論をしていただきたいものである。