『カタハネ』レビュー【初】

 さて、本編クリアしたので早速レビューを書きたいなと思ってたのですが、如何せん難産となっています。

 レビューを書くぶんには特に問題ありません。元々遅筆ですし、考えを羅列しつつ纏めるのでどうしても考察に偏る。それを承知で、自分の考えをも盛り込もうとするのでさらに緞帳になる。…悪い癖です。ただ、最近はそれも自身のスタイルかなと思い、敢えて無理には路線変更しないようにしています。しかし、今回そんな自身の書き方ですんなり書いてしまうと、とんでもない誇大解釈になってしまいそうで、いつになく慎重に執筆しています。書くに当たって、この物語にはあまりに野暮な考察は避けるべきかな、と感じています。


 “物語はココにある”

この短い文章に込められた筆者の意図を汲めるだけ汲めばいい……そういうわけじゃないと思うんです。もちろんある程度の意図はあるでしょうが、それが全てではないはず。ならば、それはそれでいいじゃないか、何もココを前面に打ち出す必要はないんじゃないか、そう考えてレビューを書いている次第です。なぜかと言いますと、これは私がこの『カタハネ』という作品を合奏物語と考えているから。前に突出したような人物がいないからこそ、この作品は幾重にも重なった御伽噺としての真価が発揮されている気がしてならないのです。
 「なんで、何が、どうして」など、人はよく結果というものを重視しますが、ココが光ったのは、前シナリオの積み重ねがあったからこそ。ルート開放なぞをしていることからも、縁の下の力持ちとなっているワカバやアンのシナリオは、十分鑑みるべき余地がありそうです。リプレイしたいと思います。そうじゃないと、百合云々も生きますまい。

 今週中、もしかしたらアップできないかも。orz