Narcissu評‐其の参-書いていい事と悪い事

 ナルキ2ndの感想投稿しました。ひとまず、ネタバレはしてないとは思うのですが…。


 とりあえず、感想のほうは短いです。…というより、正確には短くせざるを得なかったんです。どうしてかと言いますと、どのような言葉も作品を過度に粉飾してしまうような気がしたからなんですね。私は普段は構造解釈に拠ることが多いんですが、この作品はそういう下卑た真似を許してくれなかった。私が壱と弐で述べましたとおり、この作品というのは18禁作品に限らず、ノベルゲームの新たな転換点(あるいはヒントのようなもの)になっているとは思います。実際、心にストレートに訴えかけてきましたし、いろいろと考えさせてくれたので、物語はテキストの量ではないと改めて感じはしました。ところがところが……、そのような解釈を本稿で書くわけにいかなくなってしまったんですね、心情的に。

 あれだけ仰々しい前置きを振っていながら、あまりにも短すぎる感想は説得力に欠けるかもしれません。が、胸中お察し下さると助かります。文章が思いつかなくて書く手が止まったというより、考えてるうちに、この構造解釈は止めるべきだと判断した次第なので。それに、もっと柔軟で素直な思考のほうが、もう一度作品をプレイした時に違うものが見えそうな気がしますね。忘れた頃にプレイしたいと思います。だから、この物語はどのような人の意見も鵜呑みにしてはいけませんし、万人の意見が100パーセント合致する事はまずないと見てよいでしょう。

 色々と考えてしまうから、この手の作品は難しい。それが逆に楽しかったりするんですけどね〜(汗)。