第十回:メルト

 昨日でニコニコ動画が1周年を迎えたようですが、実は私も今日が誕生日なんです。昨年の冬、浴びるように酒を呑んで帰ったあの日にニコニコ動画が生まれていたなんて、今の今まで知りませんでした。
 時は自分の知らないところで刻々と、それも非常にゆっくりとしたスピードで確実に動いている。それ自体は普段頭の片隅に眠っていることだけれど、きっかけの一つや二つでふと気づかされることがある。そんな時、私は人であることをとても感謝します。
 人が分かる事や分からない事、あるいは見えるものや見えないものなんて世の中にゴマンとあります。そう、いま何が起こっても、それ自体はなんら不思議なことじゃない。それでも、時が動いてる様を実感できるこの日だけは、時々刻々と移る時間に身を浸したいと思います。その時々で在りたいように在るのも一興、在るがままに在るのも一興なのでしょう。




 さて、今回は数あるお気に入りのサウンドの中からオリジナル曲を一曲選ばせていただきました。クリスマスを前にして、時期的に相応しいと感じた曲です。選んだ曲は―――





初音ミク:『メルト』





既に人気動画となって久しいんですが、それでも取り上げるのは私の耳に響いたためです。この曲は是非ともカラオケで配信してほしい。個人的には、【初音ミク feat. halyosy】メルト - デュエット?ver 【歌詞付き】「メルト」を歌ってみた(男性用キー上げVer.)を大々的に推薦しておきます。歌ってるのはプロ、absorb(関西で活躍するインディーズらしい)の森晴義氏とのことです。とうとう素人*1のミク曲にプロがアレンジを施す、という逆転の発想が実現してしまいました。この曲、他にもレベルの高いアレンジが揃っておりますゆえ、是非お聴き下さい。ソロverなどは各タグからお願いいたします。
 つい先日のEinさんの絵もそうでしたが、ニコニコはプロを受け入れる環境をまるごと提供しており、以降も注目せずにはいられないサイトであります。いや、必ずしもニコニコがプロを求めているわけではなく、プロがニコニコに吸い寄せられているような感じを覚えました。今回の件は特にそう。この情報が確定しているわけではありませんが、スポットライトは自ずとabsorbに照らされることでしょう。結局は目の付け所なんですね。

 さ、私の戯言はここまで………以下に女性パートと男性パートの歌詞を記載しておきましたので、ひとまずお聴き下さい。私事ではありますが、誕生日にこんな素敵な曲を聴く事ができて幸運でした。素晴らしい曲をありがとうございました。

「メルト/初音ミク」

作詞:不詳 
作曲:不詳 
編曲:不詳

【女性パート】
朝 目が覚めて 真っ先に思い浮かぶ 君のこと 思い切って前髪を切った 「どうしたの?」って 聞かれたくて ピンクのスカート お花の髪飾り さして 出かけるの 今日の私は かわいいのよ! メルト 溶けてしまいそう 好きだなんて 絶対にいえない …だけど メルト 目も合わせられない 恋に恋なんかしないわ わたし だって君のことが …好きなの 天気予報が嘘をついた 土砂降りの雨が降る カバンに入れたままの オリタタミ傘 うれしくない ためいきをついた そんなとき 「しょうがないから入ってやる」なんて 隣にいる きみが笑う 恋に落ちる音がした メルト 息が詰まりそう 君に触れてる 右手が震える 高鳴る胸 はんぶんこの傘 手を伸ばせば届く距離 どうしよう…! 想いよ届け 君に お願い 時間をとめて 泣きそうなの でも嬉しくて 死んでしまうわ! メルト 駅についてしまう… もう会えない 近くて遠いよ だから メルト 手をつないで歩きたい! もうバイバイしなくちゃいけないの? 今すぐわたしを 抱きしめて! …なんてね
【男性パート】
朝 目が覚めて 真っ先に思い浮かぶ 君のこと 思い切って髪型を変えた 「どうしたの?」って 聞かれたくて グレーのジャケット ドクロのシルバーリング つけて出かけるの 今日の僕は かっこいいんだ! メルト 溶けちゃいそうだよ 好きだなんて 絶対にいえない …だけど メルト 目も合わせられない 恋に恋なんかしないぞ ぼくは だって君のことが …好きだよ 天気予報が嘘をついた 土砂降りの雨が降る 本当はそこらで コンビニの傘でも 買えたけど ためいき 気づいた もしかして 「しょうがないから入ってやる」とかね 耳まで赤いの バレたかな? 恋に落ちる音がする メルト 息が苦しくて 君に触れた左手が震える 熱い鼓動 はんぶんこの傘 手を伸ばせば届く距離 どうしよう…! 想いよ届け 君に お願い 時間よとまれ 泣きそうだよ でも嬉しくて 死んじゃいそうだ! メルト 駅についちゃうよ… もう会えない 近くて遠いよ だから メルト 手をつないで歩きたい! もうバイバイしなくちゃいけないの? 今すぐ君を 抱きしめたい! …なんてな

*1:セミプロさん、と称したのがいいのかも。というのは、素人と言うには失礼なほど技術を持ってらっしゃるから。