『ひまわり』プレイ録2

 またもや太陽の引力に逆らってしまいました。こんな不規則な生活では、そのうち太陽の恩恵に与れなくなってしまいそうです。自分の中のスコルが太陽を飲み込みませんように。無茶な生活を送れるのも、学生の間だけと肝に銘じています。社会人エロゲーマーの皆様、申し訳ございませんっm(_ _)m



 さて、『ひまわり』をたった今クリアしました。プレイ時間は悠に20時間を越えもう少しで30時間に手が届くか、という頃になってやっとクリア。つくづくプレイ速度の遅さが恨めしい…。ひとまずプレイ直後の感想をごちゃごちゃと。自分の中でまだ整理がついておりませんので、こういった場凌ぎ的な文章表現は誤解を招きそうですが、今はただただ作品に圧倒されるばかりです。以下雑感です。長文感想はまた後日載せます。


◆シナリオ◆
 綿密に練られた伏線が優しく並べられている印象。5つのエンディングのうち、アクアルートが抜きん出ているように感じました。このルートは最後まで飽きることを許してくれません。もちろん正規のエンディングは素晴らしいのですが、このルートで特筆すべきはバッドエンドでしょうか。バッドエンドは全部で18箇所用意されてるのですが、中には良質なバッドエンドが用意されていて、それはもう物語に深みを与えまくってます。
 伏線の張り方や回収の方法に関しても、特別に言うことはありませんでした。個人的にepisode2のシナリオが好印象を覚えますね。
 ここまでやられてしまうと、Navelが出した『Soul Link』がどうしても滑稽に思えてくる。スキュラ細胞とかアリエスとかテロとか、似たような点多すぎですしね。


◆音楽◆
 音楽面は同人の中にあって非常に優秀かと思います。驚いたことに軽く60曲はありました。耳に残ったのは「桜が降る街 ...short life」、「Romance Player」、「piano2_007」、「最期に君がいた」ほか。質の高い曲が多いです。


◆グラフィック◆
 立ち絵が好きでした。表情がコロコロ変わります。CGは立ち絵とゲーム内で使われていないものを除けば全部で26枚。HCGは全部で4枚と少な目です。Hシーンは尺も長めですが、如何せん声がないのと絵の少なさが致命的。過度な期待は禁物となっています。


◆キャラ、世界◆
 SF好きには大当たり。主要人物は10人程度とそう多くはありませんが、無駄のない描写で広大な宇宙観を構築できていると思います。宇宙空間は地上と違ってどこかしらメタリックにお話が進むので◎。地上視点(陽一)とはまた違った感覚がありました。前者がキャラ立ちの良いアクア視点だからでしょうね。
 キャラの造詣は見事の一言。シナリオに沿った配役もこれしか考えられませんね。あらためて黒髪ツインテツンデレロリっ娘の凶悪さを知りました。萌えゲーじゃないというのに。



 これが1000円そこらで手に入るなんて考えられません。予想以上に楽しませていただきました。これから注目される同人サークルでしょうし、何よりこの作品が大きな飛躍への一歩となったのは確実です。類稀なる作品である事は間違いないと思います。プレイを強くオススメします。このサークルさん、応援させていただきます。
 ……はてはて、最低限すら仕上げることの出来ないブランドさんってどちら様でしたっけ?



 一応何も疑問がなかったかと言えば、数点ほど疑問があるにはあったのですが…。そもそも作品が良すぎてあまり突っ込む気になりませんでした。私と同じ疑問を抱えている方が記事にしてらっしゃいますので、掲載させていただきます。ネタバレありますので、未プレイの方は閲覧をお控えくださいませ。


Climax Jumpさん  疑問点(ネタバレ有り)