気に入らないユーザー

 僕がエロゲー批評空間でレビューを読みつづけているのは、読む価値のある文章に出会いたいからである。エロゲーに関する情報を入れることにも有用ではあるが、見知らぬ他のプレイヤーが書いた文章から考えさせられることは多く、ひとつのゲームに色々な視点があると気づかされることもしばしばある。何度プレイしても自分では閃かなかった読解などは、読んでいて面白い。
 しかし残念ながら、あまたの文章の中には、他人を不快にさせるものや暴言とも取られかねないレビューもどきも多数存在する。僕は気に入らないユーザー機能を使っているが、そこに登録したユーザーは、ユーザーをあざけわらったり、レスが濫妨狼藉紛いだったり、必要以上にアンチとファンを焚きつけたりと、レビュアーとしての認識に欠けている点が多い。

 僕が言いたいのはこうだ。エロゲーユーザーの中にあって、わざわざエロゲー批評空間に来て自分の感想を残そうとするユーザーは、そう多くはないはずだ。その行為自体は誉められるべきである。しかし、多重IDを駆使して点数の上げ下げをしようとしたり、暴言で個々人を貶したりする、その必要性がまるで分からないのである…。4年ほどレビュアーを続けている者にとっては、普通のレビューを書くことに不満があるのではと邪推したくなる。

 このところ、別の意味でレビューを書いていないレビュアーが増えた。匿名性の問題もあろうが、かように大荒れの中では、どうも、彼らの意図がいまいち掴めないのである。