『カタハネ』レビュー参

 『カタハネ』の感想書き終わりました。こちら(ネタバレ要注意)になります。で、以下は本当に書きたかったこと。でもこれ書くとレビューにならんので書けなかったのですよ。

 今回、私が一番悩んだ点はルートごとに見るほうがよいのか、それとも全体を総括して見たほうがよいのかということだった。これによって解釈も大きく変わるからだ。結局、各ルートと全体を随所で視点を変えるという変則的な思考になってしまった。

 また、百合も大きな問題であり、濡れ場の意味についてかなり考えさせられた。その答えとして、私は‘耽美さ’を求めた。語られない歴史というのは、その殆どを後世が都合よく解釈している。しかし、この作品の歴史の真実‘クロハネ’は、ただただ美しい。そして、それと相関性を持った‘シロハネ’も同時に美しく見える。裏表がある事実というのは何かしら鏡で映されている。だからこの場合、どうしても双方の百合が‘耽美’に見えて仕方がないのである。


 ココルートに関しては、多くを語るまでもない。『物語はココからはじまる――』のワンフレーズだけで物語は繋がろう。ココなくして物語は始まらなかった。ゆえに‘クロハネ’を起点として物語が広がっていったと考えたのである。



以上、掻い摘んで要所をまとめてみた。拙文恥ずかしい限り。

 余談でありますが、実はこのレビューは少し後悔しています。御伽噺を主眼に置くなら、このような構造解釈に依るのは不適かもしれないから。純然たる御伽噺に解釈は過分に必要ない。その世界に浸ればいいだけのことですし。


 次回のレビューは未定です。『いつか、届く、あの空に。』を途中で止めてますので、そちらをプレイするかもしれません。あ、『ひぐらし』と『家族計画』も途中でしたね・・・・・・(汗)。