平気だ、汗をかいて治す。

 昨夜再放送されたNHK「激動の中国」シリーズの一編で、内モンゴル自治区から天津に出稼ぎに来ていた男が発した言葉。風邪を引いてもなお働こうとする、―――いや働かざるを得ない人々たち。ただテレビを見て考えていただけなのに、胸の痛みがなかなか治まらない。そんな人たちにクリスマスもイブもないのだから、「彼女が、彼氏があーだこーだ」なんて愚痴をこぼしてる日本の若人たちの会話が、いつもより物悲しく思えた。

 今回ばかりはNHKグッジョブ。クリスマスという西欧的記念日に放映したことに意味がある。私たちは西洋ボケしすぎなんだよなあ、と改めて気づかされてしまった。