聖地探訪−東京西部編−

 お盆も迫り、帰省の準備などをされているかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。今年の夏は夕立続きで折畳み傘が手放せないですね。
 8月も少しだけ就職活動を続けていたのですが、先日打ち切って、内定を頂いた会社にお世話になることにしました。就活が終わったこともあって、今は少し、命の洗濯をさせていただいてます(苦笑)。 ただ、夏コミ以降、卒論関係が本格的に忙しくなってきそうです。私のテーマは「インダス文明の都市の計画性について」なんですけども…。ほんとにこれ、書けるんでしょうか???→史料が殆どないんで




 さて、先日のエントリでも書いておきましたが、ようやく背景探訪の記事書き終わりましたのでアップします。これは中部編の時も書いたんですが…



◆地名や特定の場所を出すかどうかについてはさんざん迷ったんですが、参考になるかと思い、かなり詳細な情報まで書くことにしました。これについては様々な議論があると思います。そして、私は「この程度まで公開してもいいのではないか」という見地に立っているため記載している次第です。





以上、ご理解いただければ幸いです。では本編どうぞ↓






 秋葉原にて、「どきどきへあばんらんど」の管理人であるきつねさまと食事してた時のことです。「連休を利用して、何か景色でも撮りに行こう」という話になり、ゲーム&マンガの背景を撮りに行ってきました。『ひぐらしのなく頃に』と『うみねこのなく頃に』など、東京の東側については、両者あらかた撮っていたので、今回は西側を攻めてみることになりました。




 そして去る7月某日、中野駅に集合。当日まで具体的な場所は決めてなかったのですが、気の赴くままにってことだったので、プリントアウトした適当な資料を眺めつつルートを決めます。『Kanon』と『AIR』の背景が近くにあったので、手はじめに昭和記念公園へ向かいました。中央線を西進して西立川駅に到着したのは10時半過ぎ。目的地である噴水へ向かいます。



 西立川口から噴水まではかなりの距離がありまして、程よい運動にもなります。当日はやや曇天といったところで、お天道様は雲隠れなさってました。日射病対策などを完全に失念していたので、今思えば日差しが強くなくてよかったですね。
 さて、そうこうしているうちに噴水に到着。








自身は数回訪れたことがあったんですが、きつねさまは初めてらしい。駅からずっと激写しておりました(笑)。資料不足もあってアングルがよく分からなかったのですが、この噴水が使われたことは間違いないようです。雰囲気だけでも伝わればと思います。ちなみにこの噴水、『姫ちゃんのリボン』にも使われていました。あまり知られていませんけど。






こちらは公園内の道。季節が季節なので、若葉が繁って瑞々しさを漂わせていますが、冬になると街路樹は全て落葉してしまいます。そうすると、『Kanon』の背景になるわけですね。これはこれで瑞々しい。
 昭和記念公園における撮影は以上です。途中、昭和天皇記念館にも立ち寄りましたが、紙幅の事情ゆえ、割愛させていただきます。




 ところで、公園近傍にこんな建物がありました。





写真中央に小さく案内が見えてるのでお分かりかと思いますが、これはなんとトイレ!!近くまで寄ってみて、はじめてその正体に気づきました。地元の人じゃないと不気味なオブジェとしか思えない…。





 立川北駅を経由して立川駅に到着。一路、国立へ向かいます。
 中央線を一駅東に行って国立に降り立ちました。以前訪れた時は、瀟洒な三角屋根の駅舎がメルヘンチックな雰囲気を醸し出していました。それも今では建て替えのため取り壊されており、駅前ロータリーにそぐわない建物が建てられていました。ちょっとがっかり。ちなみに撮影ポイントまでは徒歩10分といったところです。







AIR』より霧島診療所。画面右端の白い建物がそれですね。驚くべきことに霧島診療所は眼科です。実のところ、私は4年前、きつねさまも10年以上前に国立に来たことがあったんですが、駅以外は殆ど変化が見られないようでした。時間がゆっくり流れているように感じます。





 ご飯を食べて、次いで吉祥寺へ移動。京王井の頭線を使って下北沢に向かい、その後小田急線で豪徳寺へ向かいます。お目当ては冬目景さんの作品『羊のうた』の背景です。豪徳寺に着いたのは2時を少し回ったころでした。







豪徳寺駅はその名が示すとおり豪徳寺というお寺があり、招き猫発祥の地という説があります。このお寺はかつて井伊氏の菩提寺となっていたため、歴史的に見ても由緒ある土地柄として認識されています。かの“ひこにゃん”のルーツはここにあったんですね。流石に古い作りの家が多く見受けられました。高城家のモデルもありそうなのですが、どの家屋も決め手に欠けますね。








分かる人には分かります。1巻の29ページです。


左→作中では右側に盛り土が施されていて階段があるんですが、最近改装してしまったそうです。時代は変わります。いくら探しても階段が見つからなかったので、このアングルを見つけるのにかなり手間取ってしまいました。
右→完全に取る位置を間違えてます(> <)。 右側の遮断機の前の辺りこそ、正しいアングルだと思います。





 豪徳寺駅は東急世田谷線山下駅と連絡しています。これを使って三軒茶屋に出ることにしました。






 
左→若林駅近傍。電車で横断 歩道信号待ちの図 右→2両編成。都電荒川線とは別に、こんなのが都内走ってるんですねえ。

 この電車はいい!!鉄っちゃんでなくとも、この路面電車っぽい雰囲気がたまりません。乗務員の掛け声も時代を感じますね。思わずきつねさまと顔を見合わせてしまいました。願わくば床が木製の時代に一度乗ってみたかったですね。







さて、こちらは三軒茶屋駅近くの背景。「ハナマサ」の看板が新しいものに変わってました。
 『羊のうた』は、作者ゆかりの土地を背景にしているんだそうです。作中の舞台となっている、過ぎ去った昭和を髣髴とさせる世界が実にいい。そこには、退廃的な感じを覚えるけれど、どこか心安らぐ何かが存在してるんですよね。






途中、ゲーセンで休憩を挟みつつ、三軒茶屋から東急田園都市線を使って二子玉川へ移動。QMAプレイヤーらしく、ゲーセンのセンモニ(センターモニター)に足跡つけたがる性分は相変わらず(汗









二子玉川駅。やはりここも改装されております。バリアフリー化が叫ばれてからというもの、都内の駅舎はその殆どが何かしら手が加わっていますね。こればかりは抗うことができません。便利な世の中になったと歓迎するべきなのでしょう(以降は、1巻189〜194ページです)





羊のうた』が世に出て12年。駅は変わっていますが、その周囲は当時のそれと大差ないように感じました。都心の喧騒から一歩離れたぶん、少ししんみりとした空気が漂っています。夕暮れ時の多摩川は、どことなくいい雰囲気を持ってますね。








河川敷横の路地裏から2枚。同じ路地が使われていました。






河川敷。逆光になってしまいました。でも、その分いい味出してます(笑





駅を河川敷から真上に撮った構図です。この位置が限界ですね。





 これは関係ないです。イメージということで、川の外堤に立って撮った一枚。
 日が長いといっても6時を過ぎると流石に暮れてしまいます。このへんで打ち切って、秋葉原で買い物して帰路に着きました。疲れましたねー。。。きつねさまも、結果的にあちこち連れ回してしまい申し訳なかったです。







 例によって例のごとくタイムテーブルです。途中ゲーセンとか吉野家で時間を使ってるので、もう少し短縮できると思います。ゲーセンに寄ったのは、おなかがパンクしそうだったため。食べてから長時間歩くのはタブーでした。おえっぷ。。
 運賃は2000円強でしょうか。程よい散策になります。ちなみに、立川から所沢に出て、『みずいろ』・『CLANNAD』というルートも考えられます。

場所 到着時刻 出発時刻 移動手段
新宿 10:00 同左 中央線
中野 10:10 10:15 中央線
西立川 10:40 同左 中央線
昭和記念公園 10:45 11:40 徒歩
立川 12:00 12:10 中央線
国立 12:15 同左 徒歩
病院 12:25 12:40 徒歩
国立 13:00 13:10 中央線
吉祥寺 13:40 同左 京王井の頭線
下北沢 14:10 14:15 小田急小田原線
豪徳寺 14:20 同左 徒歩
山下 15:10 同左 東急世田谷線
三軒茶屋 15:25 同左 徒歩
G REC'S三軒茶屋 15:50 16:45 徒歩
三軒茶屋 16:50 同左 東急田園都市線
二子玉川 16:50 18:10 徒歩&東急田園都市線


次回は地方都市にも足を運んでみたいですね。旅行と兼ね合わせるのもいい。では、今日はこの辺で。読了ありがとうございました。