『輝光翼戦記 天空のユミナ』プレビュー

 久しぶりの廃プレイも4日目に突入。前日に終わらせた『うみねこのなく頃に』も含めると、実に5日目を迎えました。ようやく1周目が終わったところです。学生でよかった。
 ほとほと呆れました。と言っても作品にではなく、『祝福のカンパネラ』と『俺たちに翼はない』を完全にスルーして、こちらを衝動買いした自分に。実をいうと、私は事前に公式サイトを殆ど見てません。なので、学園編と宇宙編の存在を知ったのは、プレイしつつ公式を眺めていた時でした。いや、いい意味で驚きましたね。
 作品名と批評空間のパッケージ画像だけを頭に叩き込んで、「いざアキバ!!」なんて愚行は、今までエロゲーやってて初めてのことでした。全く突拍子もない行動をとったものですが、今はただ、この直感に感謝するのみです。ちなみに購入を最も後押ししてくれたのは、批評空間の標準偏差の数値。これ書いてる時点で、僅かに10ですからね。いつの時代も数字は強い。


 さて、こうしてレビューのためにテキストを立ち上げているという事は、私の予感は当たっていたわけです。率直に申し上げて、エロゲーRPGの中では稀に見る良作です。『永遠のアセリア』・『聖なるかな』と比べると格段に進歩が見られます。ようやく殻を破ってきたという感じ。ファンの方には申し訳ないんですが、エウシュリーの『戦女神ZERO』とどちらが面白いかと聞かれれば、私は間違いなくこちらを推します。学園風味・SF風味・ファンタジー風味という3種のADVパートが味わえて、しかもこれにRPGパートもつけちゃいます!!……なんて作品は、あんまりないからです。「ごちゃまぜにした分長いヨ!」なんて言われれば、それまでかもしれません。しかし、ストーリーの分量の割に、場面場面は過不足なく描かれている印象を受けました。
 あと、前作の反省がちゃんと生かされているのは大いに評価できますね。“アセリア”では妹の存在が足を引っ張ってました。“なるかな”では、戦闘パートのバランスがよろしくありませんでした。ところが、今作ではそんな不満を微塵も感じさせない。これには作り手の愛を感じずにはいられません。それに伴い新たな問題も噴出している*1わけですが、新作ごとにハードルをクリアしているというのは、今後大きな強みとなります。次回作にも、否応なく期待が高まってしまうのは、エロゲーマーならではの思慕と言えるでしょう。
 詳しくは、作品を堪能し終わってからレビュー本体に書きます。非常に高い評価を与えることに、もう疑いの余地はありません。

*1:2つほど挙げたい。ひとつはアイテム関連。多くのプレイヤーが言及しているように、アイテム・スキルの鑑定・整理が次第に作業化していった。これは極力なくすべきと考える。もうひとつはダンジョンの構造。敵と戦うだけでなく、隠し扉や落とし穴、トラップなどの機能が欲しかった。